日本人の論語 中国人の論語
中国人著者と日本人学習者の寄稿から、多角的に『論語』を考え、自分自身の視点を築く、まったく新しい『論語本』。


ISBN:978-4-87217-945-3
張 武静/佐久 協(特別寄稿)
四六変形判 240頁
価格 2200円
もくじ
第一章 心清く爽快に生きる
- ・学びて時にこれを習う
- ・朋、遠方より来たるあり
- ・また君子ならずや
- ・これを知る者はこれを好む者にしかず
- ・朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり
- ・悪衣悪食を恥ずる者は
- ・一?の食、一瓢の飲、陋巷にあり
- ・申申如たり、夭夭如たり
- ・肱を曲げてこれを枕とす
- ・和して同ぜず
第二章 心広く素直に生きる
- ・吾れ十有五にして学に志す
- ・君子は器ならず
- ・關雎は楽しみて淫せず
- ・君に事うるに数々すれば
- ・三たび思いてしかる後に行なう
- ・質、文に勝てばすばわち野
- ・君子は坦かに蕩蕩たり
- ・意なく、必なく、固なく、我なし
- ・過ぎたるはなお及ばざるがごとし
- ・道同じからざれば、相い為に謀らず
第三章 心正しく堂々と生きる
- ・吾れ日に三たび吾が身を省みる
- ・事を敬して信
- ・再拝してこれを送る
- ・君子は義に喩り、小人は利に喩る
- ・力足らざる者は中道にして廃す
- ・礼にあらざれば視ることなかれ
- ・己れの欲せざる所は人に施すことなかれ
- ・君子は人の美を成して、人の悪を成さず
- ・席正しからざれば、坐せず
- ・君子は矜にして争わず》
第四章 心静かに謙虚に生きる
- ・これを知るをこれを知るとなし
- ・学んで思わざれば、すなわち罔し
- ・賢を見ては斉しからんことを思い
- ・下問を恥じず
- ・三人行なえば必ず我が師あり
- ・なおこれを失わんことを恐る
- ・君子は憂えず、懼れず
- ・躬自ら厚くして、薄く人を責むれば
- ・過ちて改めざる
- ・君子に九思あり
第五章 心優しく寛容に生きる
- ・人の己れを知らざることを患えず
- ・君子は争う所なし
- ・成事は説かず、遂事は諫めず、既往は咎めず
- ・怒りを遷さず、過ちを弐たびせず
- ・位なきことを患えず、立つ所以を患う
- ・その位に在らざれば、その政を謀らず
- ・能く五つの者を天下に行なうを仁となす
- ・知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず
- ・直きをもって怨みに報い、徳をもって徳に報ゆ
- ・益者三楽、損者三楽
佐久協のひとこと
- ・個々の道徳を高めるところからすべて始まる
- ・真の「中庸」を得る
- ・正しく自分を愛すること
- ・心の「思い」に近づく
- ・寛容さで客観的な視点を持ち、「仁」を育てる