HSK6級のリスニングパートは、全部で3つの部分があります。
- 第一部分は90字程度の長文を聞き、その内容と合うものを選ぶ。
- 第二部分は700~800字程度の会話(インタビュー)文を聞き、その内容に関する5つの質問に答える。
- 第三部分は300~500字程度の長文を聞き、その内容に関する3~4つの質問に答える。
というものです。
話題も日常の話題から、社会問題、時事問題、自然科学や司法などの専門的な話題など、非常に多岐にわたるほか、口語表現に加えて、ニュース等で出てくる書面語による難易度の高い表現も頻出します。
中国語ではレベルが上がれば上がるほど、口語と書面語の境界がなくなってきます。この「境なき道」をうまく歩んでいただけるよう、次のような特徴をもたせました。
「書き言葉で話された中国語を聞く」
中国の知識層が古来よりやってきたことをこの問題集を通じて体験し、その一つ一つのやり取りを聞き取り、最終的には6級に合格する! こうした学習の過程をぜひ楽しんでください。
1.語彙の習得方法
難易度の高い語彙を習得するために、日本語とぴったりの対訳がある語、場面がないとわかりにくい語に分類し、前者を「単語音読トレーニング」に、後者を「フレーズ音読トレーニング」および「リスニング問題実践練習」に組み込み、流れの中で理解し習得できるようにしました。
2.内容の面白さ
1日の練習問題数は、実際の試験の3分の1の量に設定し、24日で試験8回分の問題量に加え、模擬試験を1回分用意しています。この練習問題を、飽きずに楽しみながら取り組めるよう、聞いて・読んで楽しく面白みのある、中国人の感覚がわかる充実したものにしました。
3.日本語訳の充実
辞書にない語彙や、独特の言い回しは、日本語にするのが難しいものです。そうした語句やフレーズでも、的確かつ直訳すぎず、また飛躍しすぎず、できる限り日本人学習者にストレスなく理解できる自然な日本語訳にすることを目指しました。
これにより、試験対策のみならず、日⇔中翻訳の参考テキストとしても利用できるものとなっています。